園長先生のコラム

8がつのコラム (2015年08月01日)

国連ミレニアム開発目標と子どもたちの今と未来

~わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。~ 聖書

2000年の国連サミットで採択された「国連ミレニアム宣言」に基づいて決められた8つの目標があります。①極度の貧困や飢餓の撲滅、②初等教育の完全普及、③女性の地位向上、④乳幼児死亡率の削減、⑤妊産婦の健康の改善、⑥HIVやマラリアの流行防止、⑦環境の持続可能性確保、⑧開発のためのグローバルな連携推進。これらの分野は、90年代にいわゆる第三世界と呼ばれる貧しくさせられてきた地域からの告発をもとに、世界規模で痛みを共有してきたことから起こってきた目標です。それには世界の教会のネットワークが大きく関わり、例えば南アフリカなどは、世界の教会ネットワークを通して、緊急かつ切実な訴えを続けてきました。

私は、年齢的に80年代90年代を多感な時期として生きてきたことと、2000年代をこのミレニアム目標を意識しながら生きていたことで、過去30年間を自分なりに捉えようとしてきました。それはこれまで何をなすことが出来てきたのか、そしてこれからどうなるのかを考えるうえで重要だからです。国連目標は、国連報告書によると極度の貧困状態にある人口が90年比で半減したとのことですが、今も8億人以上の人々が極度の貧困状態にあるとのことです。市民活動の統計や、実際はなお大変な数の人々が食事、福祉、衛生、安全等からほど遠い生活を強いられていることでしょう。

イエス様は、わたしはぶどうの木と言われました。それは、パレスチナ地方のとても低い木で、人間世界の底辺や小ささを表しており、人々のつながりを意味しています。切れば血が流れる関係、一部が痛めば全体の痛みとなる関係です。

この世界は、一つの体であるということを、そして諦めないあり方を、子どもたちと大切にしたいと思います。子どもたちは教えてくれます。地面を歩くアリや、草花の表情から、お友だちの様子や、ご家族の雰囲気から、いろんなものが伝わってきていることを。だから、この世界のことが自分とは切り離せないこととしてあることを、心に留めたいと思います。

国連では今秋採択に向けて、「持続可能な開発目標」策定が続いているそうです。幼稚園では毎日イエス様が教えてくださった主の祈りをお祈りしています。これが、幼稚園、そして教会の目標の祈りです。2000年前から祈り続けている祈りです。「わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください」「み心が天に行われる通り、地にも行われますように」「私たちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします」。子どもたちの祈りは聞かれます。どうか、子どもたちの祈りが世界を包み、共に楽しく、喜べる世界を目指す中で、今日という素晴らしい日がありますように。