ちゃぷれんの広場

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1がつのコラム (2026年01月01日)

「腰を据える」

牧師を養成する学校、いわゆる神学校のことをご存知でしょうか。聖三一幼稚園の母体で ある聖公会の神学校では、3年間の寮生活を通して、毎日、朝、昼、夕方の計3回礼拝を行 います。その間、聖書、礼拝、ギリシア語、ヘブライ語、キリスト教の歴史など、いくつも の授業を受けます。 ある日、神学校の恩師がこんなことを言っておりました。「腰を据えてやりなさい。」これ が一体どういうことなのか、何となく分かるようで分かりません。きっと、経験を重ねるご とに、身をもって知ることなのだろうと思いながら神学校を卒業し、教会に赴任して年月が 経ちました。 私たちは、生きていくために何かをするには、まず体を動かさなければなりません。けれ ども、日々、体を動かしていても、心がついていっていない、心がどこか彷徨ったまま、置 き去りになってしまっていることの方が多いのではないでしょうか。 忙しい日々の生活の中で、仕事や家庭、さまざまなことがすんなりといかない、不安と緊 張に押しつぶされそうになって、逃げ出したいと思うことがよくあります。 それでも、日々繰り返し、「神さま、助けてください。」と祈り、地に足を着け、体を動か しながら、一つひとつを乗り越えていくうちに、「もしかすると、そうしている自分が一番し っくりくるのかもしれない。」「そうしているここが自分の居場所なのかもしれない。」最近、 ふとそう思え、体に心がつきてきた感覚を受けました。 恩師が言っていた「腰を据えてやりなさい」とは、そういうことだったのかもしれません。 けれども「腰を据える」ために、ときには、場所を離れて、休むことも大切なことなのだと 思います。「逃げ出したいと思う弱いままの自分でもかまわない。」 徐々に腰を据えていきたいと思います。