園長先生のコラム

11がつのコラム (2023年11月01日)

〈チャプレンのコラム〉

「チームである」ということ

吉本新喜劇が好きで、小さい頃からよくテレビで見ておりましたが、先日、YouTubeで、座員の清水けんじさんが、新喜劇の舞台裏として、ご自身の一周間のルーティンを紹介されているのに目が留まりました。
新喜劇は、火曜日が初日で、前日の月曜日は深夜まで稽古があるそうです。当日の朝。起きてから喉をほぐし、発生のストレッチをし、台本を見直した後、現地でさらに稽古をして、本番を迎える様子が紹介されていました。いざ本番前、清水けんじさんは、その時「稽古でちゃんとできたのだから、できる!」と自己暗示をかけるのだそうです。さらに、清水さんの次の言葉に心が動かされました。

「それに、もし失敗しても、誰かが助けてくれる。」

この清水さんの言葉から、「チームである」ということの核心に触れたような気がしました。「もし失敗しても、誰かが助けてくれる。」そのような仲間への信頼感と安心感は、これまで日々の稽古を通して、並々ならぬ努力と労苦を仲間と分かち合ってきたがゆえに生まれるものであり、この信頼感と安心感こそが本番の舞台を成功に導く一つの大きな鍵になっているのだと思います。

私たちも、この聖三一幼稚園という舞台に立つそのようなチームでありたいと願います。それは、園児たち、先生方、保護者の方々がそれぞれ別のチームということではなく、その枠を越えてお互いが支え合う一つのチームであるということです。

「もし失敗しても、誰かが助けてくれる」という新喜劇の清水さんの言葉から、今回、「チームである」ということについての一つの理念的なことを申し上げましたが、いずれにせよそのように私たちがチームとして立つ聖三一幼稚園という舞台には、いつもイエス様が共にいてくださっていることを覚えたいと思います。