園長先生のコラム

6がつのコラム (2022年06月01日)

<ちゃぷれんのコラム>

Alien

高地 敬(こうち たかし)

ディズニーのアニメでいくつか好きな場面があります。その一つ、「トイ・ストーリー」、それも初めの作品ではなくて「トイ・ストーリー3」で、バズやウッディーなどのおもちゃがごみ焼却場に投げ込まれて必死で逃げようとしますが、もう逃げきれない、焼かれてしまうのは確実。それでみんなで手をつないで死を覚悟するというところ。恐怖で顔を引きつらせ、でも、手をつないでみんなで一緒にこの状況の中に入っていく。その何とも言えない気持ちが表れたところ、子ども向けのアニメで、死を間近に感じさせる場面です。(次の瞬間、三つ目のエイリアンに救われて、恐怖から、一転とてもゆかいなシーンに変わるのですが。)何度見ても目がうるうるします。

焼かれてしまう、その状況を変えるために力を合わせて逃げようと努力しますが、状況がもう変えられない、逃げ切れないということになって、その状況をみんなで受け入れるために手をつなぐ。その時その時の状況をどのように受け入れるのか、人生や信仰の大きなテーマの一つです。コロナで生活が変わるだろうとよく言われます。でも、コロナ災害だけでなく、体力や能力の限界、災害(大きな災害は注目されますが、一人だけの小さな災難もあります)、病気など、うれしくないことが日常的に起こります。子どもはうれしくないことにはっきり反応することが多いのですが、大人はどうでしょうか。どんなことにもしっかり対応し、しっかり嘆き、そして手をつないでそれらを受け止めるのでしょうか。