ちゃぷれんのこらむ

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7月のこらむ (2022年07月01日)

〈チャプレンのコラム〉

サルの方がまし??

高地 敬(こうち たかし)

少し前、テレビで「ベニガオザル」の生態について紹介していました。タイの山に住んでいて、京大の先生が観察に行っています。このサル、お互いに自分の唇や腕を相手に甘嚙みさせたり、赤ちゃんを母親から預かって、その赤ちゃんを他のサルと触りっこしたりします。オスが急所を触り合うこともあります。自分の弱いところを差し出して信頼関係を確認しているのだと解説されていました。弱いサルなので、できるだけ内輪もめしないようにして群れを守る。ただ、オス同士が激しく争う時は、赤ちゃんたちが間に入って、触りっこさせて喧嘩が収まることもありました。

1匹の若いメスが出産しますが、とても引っ込み思案で群れに溶け込めません。子育ても良く分からず、赤ちゃんを逆さにだっこしていることもありました。ある時赤ちゃんのうしろ足が絡まって歩けなくなっていて、お母さんはエサを探すとき赤ちゃんを地面の上に置きっぱなしにしています。先生が次に観察に行くと、赤ちゃんは歩けるようになっていて、お母さんも群れの中にいました。おそらく群れのみんなでその親子を助けたのだろうと言われていました。

もう一つ、これはアメリカの小説の中の言葉、「人間は2㎏の脳を持つようになり、ウソをつくようになった。(正確には脳は体重の2%の重さ)」 人間はサルから進化した割には、サルが持っていたものをいろいろ失い、余計なものを身につけてしまっているようです。


6がつのコラム (2022年06月01日)

<ちゃぷれんのコラム>

Alien

高地 敬(こうち たかし)

ディズニーのアニメでいくつか好きな場面があります。その一つ、「トイ・ストーリー」、それも初めの作品ではなくて「トイ・ストーリー3」で、バズやウッディーなどのおもちゃがごみ焼却場に投げ込まれて必死で逃げようとしますが、もう逃げきれない、焼かれてしまうのは確実。それでみんなで手をつないで死を覚悟するというところ。恐怖で顔を引きつらせ、でも、手をつないでみんなで一緒にこの状況の中に入っていく。その何とも言えない気持ちが表れたところ、子ども向けのアニメで、死を間近に感じさせる場面です。(次の瞬間、三つ目のエイリアンに救われて、恐怖から、一転とてもゆかいなシーンに変わるのですが。)何度見ても目がうるうるします。

焼かれてしまう、その状況を変えるために力を合わせて逃げようと努力しますが、状況がもう変えられない、逃げ切れないということになって、その状況をみんなで受け入れるために手をつなぐ。その時その時の状況をどのように受け入れるのか、人生や信仰の大きなテーマの一つです。コロナで生活が変わるだろうとよく言われます。でも、コロナ災害だけでなく、体力や能力の限界、災害(大きな災害は注目されますが、一人だけの小さな災難もあります)、病気など、うれしくないことが日常的に起こります。子どもはうれしくないことにはっきり反応することが多いのですが、大人はどうでしょうか。どんなことにもしっかり対応し、しっかり嘆き、そして手をつないでそれらを受け止めるのでしょうか。


5がつのコラム (2022年05月01日)

面を上げよ

高地 敬 (こうち たかし)

6年ほど前のドコモのキャンペーン動画ですが、お侍の行列が町を歩いていて、みんなスマホを見ているのですが、一人だけ角を曲がらないでお堀にドボン。次のシーンは、お殿様がかごに乗り、行列が出発します。けれどもみんなスマホを見ていて、かごの中のお殿様もスマホを見ていて、なにか様子がおかしいので外に出てみたら、田んぼのあぜ道にポツンと残されていた。そして、「皆の者、面(おもて)を上げよ」で終わっていました。

歩きスマホは危険だということなのですが、ちょっと考えさせられます。スマホでなくても何かに集中していると、まわりの状況が見えない。逆に周りばかり気にしていると集中できない。まわりが適度に見えていて、しかもある程度集中することができればと思いますが、生活や仕事の中のいろんな場面でそれが難しい自分を発見します。また、集中しなければならないときにできず、まわりを見なければならないときにそれができない。

なんだか本当にうまくいきませんが、神様はそんな私たちをどのように見てくださっているでしょうか。


10がつのコラム (2021年10月01日)

<チャプレンのコラム>

「案外やってみると」

先日、妻が体調不良となり、1歳3か月の息子と一日を過ごすこととなりました。朝起きてから夜寝るまで、朝昼晩の食事に、一緒にお昼寝、お風呂に歯磨き、洗濯に食器洗い、おまけ?に仕事…ドタバタな一日となりました。 一応、家事や育児は手伝っているので、何をやればよいのかは分かっていますが、いざ一人でとなるとしんどいものがあります。

その中でいくつか気付いたことがありました。妻が一日中姿を見せないと息子は母親を求めて泣き続けるのではないかと思っていたのですが、案外楽しく過ごしていました。また、夜寝かしつける時も、いつもなら妻の近くに行き、ゴロゴロとしながら寝るため、父親の私ではなかなか寝付いてくれないのではないかと思っていたのですが、案外スッと寝てくれました。息子の成長に驚きつつ、頑張ってみてよかったと思う一日でした。

今回のことで、妻だけにしかできないことはなく、自分でも出来るということが分かり、新たな自信が付きました。普段の妻の働きに感謝しつつ、自分にもできると自信を持って子どもと関わっていきたいと思っています。