8がつのコラム (2026年08月01日)
「どうにかなる」
聖書の中で、イエスさまが語られた有名な言葉があります。
「心の貧しい人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである。」
「心の貧しい人々」とは、自分の力では生きてはゆけない、神さまに助けを求めて、神さまにゆだねるしかない人々のことです。そうした人々こそ「幸いである」とイエスさまは言われます。
私たちの人生は、決して順風満帆にはいかないものです。物事がうまく進まない、すんなりいかないことの方が多いように思います。家庭のこと、育児のこと、仕事のことで、行き詰ることもあります。「この先どうなってしまうのだろうか」と不安を覚え、心がざわつきます。
曹洞宗の住職、枡野俊明さんが、あるの本の中で、こんなことを言っておられました。
「世の中には自分ではどうにもならないことがある。自分ではどうにもならないことは、そのまま、あるがままに受け取っておけばいいのです。心を向けるべきはそこではなく、『どうにかなる』ことのほうです。」
日々どんなにがんばっていても、うまく進まないと感じるとき、それでも、「どうにかなる」方に心を向けるのです。神さまにゆだねるとは、そういうことなのだと思います。
自分の力ではどうにもならなくても、それでも「どうにかなる」と心の中で語りかけてみたとき、そこに目に見えない神さまが私たちに働きかけてくださっていることを感じ取ります。