園長先生のコラム

4がつのコラム (2026年04月01日)

人生のテーマ


将棋界で活躍している藤井聡太棋士が、どのような考えや想い、姿勢でもって将棋に挑んでいるのか、以前から興味を抱いておりました。藤井棋士の師匠である杉本昌隆さんの著書『藤井聡太は、こう考える』を手に取って読み始めましたところ、そこで少しだけ見えてくるものがありましたので、お話します。

藤井棋士は、誰よりも「考えたい人」なのだと言います。先を読むため、また最善の一手を考えるために、限られた時間を惜しみなく使います。どこまでも深く考えるその姿は、まるで「思考の沼に入る込むことを自ら好んでいるよう」です。

もちろん、将棋は勝ち負けがつきものですから、誰でも負けた時は、悔しさがこみ上げてきます。けれども藤井棋士は、負けた時も気持ちを切り替えて、自分の中で納得できる敗因を見つけることに専念します。勝ちにこだわっていません。ただ将棋が好きなだけ。勝つことよりも読むこと、「将棋の真理というべきものを求めているのです」。

最近のインタビューでは、「面白い将棋を指す、これからは楽しんでいただけるような将棋をしたい」と述べていたそうです。藤井棋士の構想は、「勝ち負けへの意識ではなく、人に感動を与える棋譜を残したいというものなのです。」

このような藤井棋士の構想に触れて、自分自身の中で、明確な人生の目標・ビジョン、いわば「人生のテーマ」を持つことの大切さを感じ取りました。私にとっての人生のテーマは、ひとつ挙げるとすれば、「生きる意味を知ること」です。生きていくうえでの真理に出会いたい。それは、私にとって、日々の生活の中での人々との交わりや分かち合いを通して、イエスさまに出会うことなのです。さらに、その一つひとつの発見から、聖書のメッセージを人々に伝えたい。これが、私の「人生のテーマ」であり、牧師の道を歩もうとしている原点でもあったように思います。

複数あっても良いと思います。自分自身がどうありたいのか、どうしていきたいのか。皆さんお一人おひとりにとっての「人生のテーマ」とは、どのようなものでしょうか。